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サンウェルズが協力

 

 順天堂大学医学部の服部信孝教授らのグループは、パーキンソン病(PD)専門ホームを運営するサンウェルズ(金沢市)と共同で、研究講座を開設。PD患者のQOL向上に向けた研究・開発を進めていく。

 

 

6日開催の記者説明会で、共同研究講座「ICT制御に基づく在宅医療開発講座」の詳細を解説した。

大学病院だけでは追跡調査が難しかったPDの進行期~終末期の患者について、PD専門ホームで生活データをICTモニタリングすることで長期間・連続的に蓄積できるようになる。

 

進行期の患者は遠方への通院が困難になると、在宅や施設で往診を受けるが、脳神経内科専門医の診療を受けることが困難だったという。これが患者のADL・QOLの低下をきたしていた。一方で終末期の患者が大学病院に長期入院することは難しく、専門医との関係性が希薄化。剖検率も低下していた。

 

 

サンウェルズは石川県や福岡県でPD専門ホーム「PDハウス」を運営。専門医が終末期まで介入し続ける環境をすでに実現している。PD治療の高度な知見を有する順天堂大学が、PD患者の生活の場においてセンサーなどを活用し、リアルタイムのデータを収集、解析が可能となる。住居のハード・ソフト面における介入でQOL改善の研究・開発を進める。

 

また、WEB会議システムなどを用いてPDハウススタッフの専門教育を推進。在宅介護領域におけるPDケアに特化したコメディカル人材の育成が期待できるとしている。

 

サンウェルズにとっても、PD治療センターとして世界的にも著名な順天堂大学と共同研究を進めることは、施設のブランド力向上に大きく寄与すると言えるだろう。

 

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