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コロナで医介の脆弱さ露呈

 

 

公益社団法人認知症の人と家族の会(京都市)は6月6日、2020年度総会をWEB会議で開催した。その中で採択された「総会アピール」の要旨を紹介する。

認知症の人と家族の会 鈴木森夫代表理事

 

 

〈総会アピール要旨〉

新型コロナウイルスの感染拡大により、社会とのつながりが欠かせない認知症の人や介護家族にとって、外出も、人と会うこともままならない状況が長く続き、心身への悪影響は計り知れません。

 

こうしたときこそ当会が大切にしてきた、本人同士や家族同士で励まし合い助け合うための活動が大きな役割を果たしています。対面で接することが多い「つどい」や認知症カフェの実施は困難ですが、電話や手紙に加えてインターネットを使い、認知症の人と家族に安心を届ける取り組みも始まっています。

 

新型コロナウイルスの感染拡大は、医療や介護、福祉の政策や体制の脆弱性を浮き彫りにしました。医療崩壊・介護崩壊を招かないために、奮闘する現場への財政的支援をはじめ、物心両面にわたるあらゆる支援が緊急に必要なことは言うまでもありません。

 

さらに保険・医療・介護・福祉などの社会保障を最優先にして、日頃から様々な事態に対処できるように備えておく政策に抜本的に転換することなくして私たちの不安は解消しません。

 

未曾有の新型コロナウイルスの感染症に遭遇した2020年を、「認知症になっても、大きな災害が起こったとしても、人としての尊厳が守られ、安心して暮らせる社会を実現すること」を改めて決意する年とし、これからも社会に声を上げ続けることを宣言します。

 

 

 

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