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他社にノウハウ提供

 

自立支援特化型デイサービスを運営するポラリス(兵庫県宝塚市)は、自立支援介護のノウハウを持ったスタッフによる訪問介護サービスを始めたり、他社へ派遣したりするなど新機軸を続々と打ち出している。森剛士社長にインタビューした。

 

森 剛士社長

 

 

 

 

――新たなサービスを次々に開始しています。

 2016年11月に、安倍総理が未来投資会議で「自立支援に介護の軸足を置く」と発言しましたが、実際には自立支援介護の認知度・普及状況についてはまだまだといったところです。当社では以前より自立支援介護を掲げたデイを直営・フランチャイズで運営してきましたが、2~3年ほど前より「デイだけでいいのか?もっと全方位的に展開すべきでは?」「高齢者を元気にするプラットフォームを社会に作ろう」と考えていました。

 

訪問介護提供イメージ

 

 

 

 

――実際に、どのようなことに取り組んできましたか。

 18年10月に大手経営コンサルタントの日本経営と資本・業務提携を結びました。これに基づき介護事業者に対するコンサルティングを共同で行ったりしていますが、それに加え日本経営のコンサルタントに1ヵ月ほど当社で働いてもらい、自立支援介護の考え方やノウハウを学んでもらうようにしています。
これにより日本経営はほかの介護コンサルタントと明確な差別化を図ることができます。

 

 

 

――人材派遣事業も始めたそうですが。

 20年より「ポラリスコンサル」として、自立支援介護に取り組みたい特養や有料老人ホーム、デイなどに向けてノウハウを提供する事業を始めました。
こうした中で「自立支援介護の知識やスキルを持った人に現場に入ってもらいたい」という声が多く出たことから、有料人材紹介事業として「ポラリスキャリア」を新たに開始しました。すでに大阪の医療法人にデイの管理者クラスの人材を派遣するなどの実績があります。

 

 

 

訪問介護事業は千葉・宮城でも

 

――訪問介護事業も4月より行っています。

 自宅で自立支援介護を提供する訪問介護を4月15日に開始しました。「デイの利用者が、デイに行かない日に使う」というニーズを想定していましたが、ケアマネジャーによると、当社のデイを利用してない全くの新規利用の関心も高いそうです。今後も訪問介護事業所は拡大させていく計画で、現在千葉県と宮城県で開設準備が進んでいます。

 

 

 

――自立支援介護の将来性については。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの高齢者が外出を控えるようになりました。それによりフレイルなどになる可能性が非常に高くなりました。不謹慎かもしれませんが、自立支援介護の必要性に対する認識が急速に高まっており、大きなチャンスとなっています。

 

一方で、当社を含めてデイの多くが、新型コロナの影響で利用が落ち込むなど経営環境が悪化しています。これらの事業所の中には、関心が高まっている自立支援介護を復活のきっかけに活用しようと考えているところもあり、今後ますますニーズは増すものと考えています。

 

 

 

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