ファミリーマート(東京都豊島区)と「日生薬局」を運営する日本生科学研究所(同新宿区)は、コンビニエンスストアと薬局の一体型店舗「ファミリーマート+日生薬局御成門店」を10月31日に港区内に開設した。店内には、コンビニでは初となる「栄養ケア・ステーション」を設置し、地域住民の健康相談に対応する。
「栄養ケア・ステーション」とは、公益社団法人日本栄養士会が認定しているもので、管理栄養士や栄養士が常駐し、地域住民の栄養ケアを行う拠点のこと。全国に242ヵ所(2015年10月現在)設置されているが、コンビニでの設置は今回が初めて。
店内の調剤薬局エリアでは、栄養相談専用スペースを設け、管理栄養士が食や栄養に関する相談に無料で応じる。また、介護食や約50種類を揃えたメディカルフードの専用売り場を設置したほか、一般用医薬品も取り扱う。そのほか15分の「食事バランスチェック」(500円)や30分の「個別栄養相談」(1000円)、ダイエットプランを提案する3ヵ月コースの「体すっきり」(3000円)といった有料相談サービスも用意。
日本生科学研究所の青木勇代表取締役は「都内で調剤薬局を37店舗運営しているが、利用者のほとんどが処方箋患者。しかし、国民の健康の維持・向上および医療費の削減には、病気になる前から予防をしなくてはいけない。コンビニと一体型の薬局で栄養相談ができることで、一般の地域住民も気軽に立ち寄ってくれるのではないか」と話す。
ファミリーマートは現在、47の薬局一体型店舗を展開。今年度中には50店舗を目指しており、栄養ケア・ステーションも順次展開していくという。
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