高齢者住宅経営者連絡協議会(東京都千代田区)は5月29日、第5回シンポジウム「高齢者住宅経営者が、自立支援に向けて、これからの介護を語る!」を開催し、約340名が来場した。今回は「自立支援」をテーマに、講演やパネルディスカッションを実施した。
ディスカッションには、ツクイの津久井宏社長、ベネッセスタイルケア「まどか川口芝」の篠原竜樹ホーム長、社会福祉法人伸こう福祉会の足立聖子理事長ら6名が登壇。「自立支援に向けた経営者の課題」に関し、足立理事長は「職員にやりがいを聞くと、『ありがとうと言ってくれること』との回答が多いが、これは危険。『ありがとう』欲しさに過剰介護になる可能性がある」とした。
また、「自立支援に伴うリスク」について、篠原ホーム長は「『歩けば転ぶ』ことは家族に伝えてあるためクレームはない。一方で、事故の再発防止には社をあげて注力している」と発言。津久井社長は「生きていればケガもするが、世論は『なぜ防げなかった』と言いがち。利用者や家族が客観的に見ることのできるスキームに、カンファレンスもチームケアも進化していくべき」と述べた。
制度については、要介護度が改善されると報酬が下がるものであったのが、逆に向かいつつあるとの声が上がった。エビデンスを積み上げてきた事業者が評価される流れに変わってきている。
▼ パネルディスカッションでは、経営者や施設長、職員、福祉を学ぶ学生が登壇した
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