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高齢者施設紹介を手掛ける大和ライフネクスト(東京都港区)の昨年度の相談件数は、前年度比30%増の1700件。同社の本業であるマンション管理絡みの相談が増えたことが主な要因だ。シニアライフデザイン課の西方翔ブロック長に話を聞いた。

――昨年度の相談件数が大幅に増えた要因は。
西方 相談は、病院、居宅介護支援事業所、地域包括支援センターからの紹介が中心でした。当社の本業はマンション管理で、全国で26万戸の管理を行っていますが、これまではマンション入居者に、当社が施設紹介も行っていることを十分に案内できていませんでした。昨年から徐々に案内を始めたことにより、マンション入居者からの施設入居相談が増えました。また、従来の病院などからの紹介も増加しています。

――マンション入居者には、どのようなアピールをしていますか。
西方 大和ライフネクストとして、生活情報誌を3ヵ月に1 回発行・配布しており、その中に施設紹介を行っていることも掲載するようにしました。また、マンション管理員の集まりなどで施設紹介事業のことを説明しています。管理員が入居者と話をしている中で、例えば、「親の施設入居を考えている」という話があると、管理員から紹介されることもあります。

――病院などからの紹介増加の要因は。
西方 「施設見学に同行してくれない」「担当者が頻繁に変わる」などの理由で、他の紹介会社から、当社に変える病院・相談者が多くいます。
また、複数の紹介会社の中から当社を選んだ方にその理由を聞いてみると、大和ハウスグループの一員だからという回答がかなりあり、そうした安心感もあるようです。

―― 今後の重点方針は。
西方 施設紹介部門だけではなく、全社的な取り組みとして、高齢者向けサービスのワンストップ窓口「プレシャス相談室」を設けました。マンション管理部門を中心に従来から個別の問い合わせに対応していましたが、さらにサービスを拡充して本格的に取り組んでいこうというものです。従来は、亡くなった時の相談対応が中心でしたが、老人ホームの紹介や不動産の売買、生前整理、宅食弁当などにも広げ、サ―ビスを拡充していく計画です。

また、この取り組みは首都圏だけでなく、地元の施設紹介会社などと提携しながら、全国で対応できるようにしていく計画で、現在、ネットワークを構築しているところです。

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