3件の覚書締結
財団法人工業技術研究院(台湾新竹県、ITRI)は25日、「台日健康産業マッチング交流会及び台日協力覚書締結式」を都内で開催した。ITRIのマッチングにより覚書締結にいたった企業による締結式や、台日計13社によるプレゼンテーションなどが行われた。
ITRIでは、日本企業と台湾企業のマッチングイベントを企画・運営し、日台の健康福祉産業の交流・協力のためのプラットフォームを整備する事業を2016年から行っている。このマッチングイベントは今回で4度目の開催。
締結式では、マッチングした3件の覚書締結が行われた。日本のエムダブルエス日高(群馬県高崎市)と、台湾の中化銀髪は、デイサービスでの協力及びAIを応用したリハビリシステムの開発をテーマに覚書を締結した。
エムダブルエス日高は日本のデイの運営ノウハウの提供や中化銀髪が運営するデイでのビッグデータ収集を、中化銀髪は台湾の通信ベンダーと提携し高齢者向けのスポーツリハビリテーションソフトの開発などを行う方針だ。
中化銀髪の李宗勇社長は「日本では利用者がリハビリを楽しめるような工夫がなされている。台湾でも取り入れて介護の利用者満足度を上げたい」と語った。他にもテクノケア(神奈川県平塚市)、サイ(さいたま市)の台湾企業との締結が行われた。
マッチング交流会では台日の企業によるプレゼンテーションが行われた。日本からはSOMPOホールディングス、やさしい手、ベストライフ・プロモーションなど7社が交流会に参加し、内6社が自社で行うサービスとその特長を発表。台湾企業との情報相互発信・収集を行った。
「高齢化社会の到来を、新しいビジネスチャンスとしてとらえている。日本企業との提携や製品・サービスモデルの革新によって、台日両国における健康福祉産業が発展するだろう。今後も台日間での提携を支援することで産業の振興に努めたい」(鍾俊元副所長)
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