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企業研修施設の改修物件
シマダリビングパートナーズ(東京都渋谷区)は2020年3月、別荘地として有名な神奈川県葉山町にホテル複合型の有料老人ホームを開設する。ホテル部分は今年の7月から11月初旬まで先行オープン。宿泊客の出足は好調だという。

 

元々大手企業の研修施設だった建物を改装。6階建ての1・5階をホテルに、2~4・6階を住宅型有料老人ホームとして使用する計画。ホテル複合の高齢者施設は珍しい。

 

1階は木質の設えのキャビンタイプのホテル、5階は一般的なサイズのホテル客室となっている。近隣に宿泊施設が少なく、入居者家族はもちろん、ビーチに近いことから外国人などの観光客、また2020年はオリンピック競技が近くで開催されることもあり多くの宿泊利用が見込まれる。

 

有老は全57室。デイサービス、訪問介護事業所を併設。居室面積は約13・5平米とし、一部は夫婦入居などもできるようコネクトルームとする予定。オーシャンビューの個浴も用意する。最も眺めの良い6階は有老専用の食堂とする。料金は食費・光熱費などを含めて一時金なしプランで月額24万円程度を想定している。

 

同社では有老やサ高住を11棟運営しているが、入居者の行動を極力制限せずに「住まい」として生活を自由に楽しんでもらうことに重きを置く。高齢者施設へ入居することに抵抗感を感じる人はいまだに少なくないため、ホーム名称は施設感を排除し、「葉山うみのホテルシニアレジデンス」とする予定だ。

 

また2020年5月、東京都世田谷区で同社初の自立型サ高住を開設する。全32室で居室面積は30〜46平米。賃料は食事を含まず月額10~18万円を想定。

 

近隣の東京都市大学と協力し、団塊世代を中心としたアクティブシニアのこれからの暮らしや住まい方を考えるワークショップを8日に開催する。

あるゼミ生が、40を超える学内のサークルに対し、「高齢者と関わりを持てる活動があるか」とアンケート調査を実施したところ、1/3以上が関わりは可能と回答。こうした大学や地域との繋がりをどう作っていくかなどをワークショップを通じて検討していく。

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