千葉県松戸市で、主に医療・介護・福祉の現場で働く若者で構成している団体「Cheers‼」は、横のつながりを作ることで現場のマイナスイメージをなくす活動をしている。同団体を2年前に立ち上げた秋本大輔代表に話を聞いた。
---団体概要は。
秋本 松戸市内の医療・介護・福祉の事業者の集まりになります。40名以上の会員の中で現在は介護職が一番多く、30事業所ほどのスタッフが参加しています。年に4回の勉強交流会や市内のイベントに合わせて活動しています。
---活動を始めたきっかけは。
秋本 実際の現場で明るく楽しく従事している人が多いのに、世間的にはあまり良いイメージを持たれていない現状にずっと危機感を持っていました。世間の誤解を減らしたいと思い、この団体を2年前に立ち上げたのです。活動を通して、仕事のモチベーションが下がっていく要因の多くは周囲に理解者がいないことや相談できないといった不安要素が多いことが原因だと分かりました。そこでイベントを通して介護などの現場情報を共有することで、モチベーションの低下を防ぐ取り組みを進めています。
---運営で気をつけていることは。
秋本 「非日常を楽しもう」を合い言葉に5つのルールを決めています。参加時は仕事から離れてもらうため必ず私服で来ること、領収書は発行しないこと、給料の比較や人材の引き抜きはしないことなどです。
---具体的な活動は。
秋本 地域社会に貢献することが目標で、団体のイベントを通して地域のつながりを作って欲しいと思っています。具体的には、公園でコーヒーを配り近隣住民の悩みを聞く場を設けたり、熱中症予防ドリンクの作成教室、ラジオに出演して私たちのPR活動などを行いました。また、市民祭りでは杖を磨くブースを開いて団体を周知してもらうイベントも開きました。
---活動の成果を実感するか。
秋本 「転職して業界から離れようと考えていたけれど、このまま頑張ることにした」といった話は何度か聞きました。また、ベッドなどでスライディングシートを使った移乗介助の実演指導では、普段福祉用具に触れる機会がない人からは特に好評でした。
---今後の展望は。
秋本 「自分たちも楽しめて相手も楽しめることをやる」がコンセプトなので、居心地が良く、お互いを知る会として発展させたいです。
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