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 タレントの志村けんさんが29日夜、新型コロナウイルス肺炎により死去した。70歳だった。国民的人気を博した著名人の訃報は、高齢者施設を利用する高齢者やその家族にも精神的影響は少なくない。死去翌日の状況を事業者に聞いた。

 

 

群馬県で大規模デイサービスを運営するエムダブルエス日高(群馬県高崎市)では、通常は月間総利用者が800人を超えるが、「休止は100人を超えている」(北嶋史誉社長)という。

 

 

同じく大規模デイがある太田市では、地域の保育園で感染者が出た影響から、同規模で150人が休止してという状況だ。
「今後テレビ報道の影響からデイ控えはさらに出てくるだろう」(北嶋社長)

 

 

千葉県長生郡で特養やデイを運営する社会福祉法人に影響を聞くと、入居者は(3月30日の)朝のテレビを見て志村けんさんの話題で持ち切りだという。しかし、「地域で感染者が出ていないこと、3密の場面もほとんどないため影響は少ない」(同法人)と話す。

報道よりも施設の所在地域の感染状況が、高齢者の心理に影響している。

 

 

広島市内で訪問介護、デイサービス、グループホーム、小規模多機能型居宅介護、給食事業などのニックス(広島市)は、「感染者が少ない広島でも徐々に利用控えの空気が出てきた。報道は影響するだろう。当社は高齢者宅に食事の配達も行っているが、この事業は横ばいだ」(西川吉三社長)

 

 

福岡市で訪問介護3事業所を運営するアスパル(福岡市)は移動支援が中心に減り、稼働率は5~10%程度下げているという。今後については「昨日の今日で報道の影響はまだ見えないが、少なからずでてくるだろう」(後藤大祐社長)

 

 

 

消毒液・マスクの経費で1事業所3万円程度の経費が発生。「今後は使い捨てガウンも必要になってくる。仕入れ経費、在庫管理・発送で手配の時間もかかる」(後藤社長)

 

 

 

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