日本医師会「病院側で判断を」
東京都は3月24日、永寿総合病院(東京都台東区)に入院していた70代男性が、新型コロナウイルスに感染し死亡したと発表した。同病院では当面の間、外来を休診にする措置をとった。
当該男性は3月9日、同病院入院中に発熱し23日に陽性と診断された。男性には糖尿病などの基礎疾患あったという。院内の医療従事者への感染も確認されており、3月27日時点で新たに14人の感染が確認されている。
同病院では現在、感染拡大防止のため、
▽当面の間外来診療の休診
▽院内の徹底した消毒の実施
▽全ての入院患者及び職員に対するPCR検査の実施
▽外来患者や退院した患者からの健康相談などに応じるための専用相談窓口の設置
といった対策を講じている。
院内で濃厚接触が疑われる場合の自主的な就業制限の判断については、日本医師会が27日付で都道府県医師会宛て提示した「濃厚接触による自主的な就業制限、施設の使用制限に関する日本医師会の考え方」に示されている。そこには、「医療機関の管理者(もしくは診療部門の長)が、院内の職員間では『マスク(サージカルマスク)の着用及び手指衛生』という標準予防策(検査などの手技を実施する場合は、それらに応じた防護を実施することとする)が徹底されていると判断した場合は、濃厚接触は発生しなかったものとして自主的な就業制限や施設の使用制限を行う必要はない」とあり、院内感染が発生した場合において、最終的な判断は病院側に任せる方針としている。
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