新たにWebサイト開設
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は5月27日、新型コロナウイルスの感染が再度拡大した場合、これに対応する医療人材等を即応的に確保することを目的に、Webサイト「医療のお仕事Key-Net」を開設するとした。6月中にもサイトを開設し、運用を開始する予定だ。
新型コロナウイルス感染症対策推進本部においては、内閣官房情報通信技術総合戦略室と連携し、地域における緊急的な医療人材等の確保を促進する取り組みとして、「緊急医療人材等確保促進プラン」を実施すると発表。
同プランは、従来のハローワーク・ナースセンターなどによる医療人材等の確保を促進するだけでなく、民間職業紹介事業者のCSR活動の一環としての無償協力を得ながら、幅広い層の求職者に対して、各地域において確保が必要な医療人材等の募集の情報を提供し、厚労省が新たに開設するWebサイト「医療のお仕事Key-Net」などを活用してマッチングを行う取り組みだ。
採用者に対して研修の受講を条件に、医療人材等の確保を必要とする医療機関や保健所などにおいては、随時、G-MIS(新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム)を通じて募集情報の登録を行う仕組みとしており、Webフォームを通じて簡単に募集情報を登録できる。募集機関における手数料負担もない。条件となる研修の受講に関しても、具体的な研修の構成例を提示している。
同プランの実施時期は、G-MISによる募集情報の収集を5月29日より開始。その後、順次求職者に対する募集情報の提供を行い、求職者からの応募に対して「医療のお仕事Key-Net」を通じマッチングを実施する。
厚労省担当者は「現場復帰を希望する潜在的な有資格者や、新型コロナウイルス対応の最前線での貢献を志す医療従事者等の活躍を促すことによって、既存のハローワーク・ナースセンターなどを通じた人材確保の取り組みと相互に補完しながら、現下の状況を乗り越えるために必要な役割を果たす取り組みだ」としている。
取り組みの具体的な流れとしては、①医療機関・保健所などが、医療人材の募集情報をG-MISに登録し、②「医療のお仕事Key-Net」サイトに募集情報を掲載するほか、医療関連団体、ハローワーク、都道府県ナースセンターや民間職業紹介事業者に登録している求職者に対して募集情報を提供し、潜在的な有資格者に対し幅広く募集情報を提供、③「医療のお仕事Key-Net」および都道府県調整本部、ハローワーク、ナースセンターなどにおいて、求職者の受付・マッチングを実施する。
本取組の対象職種は、医師・保健師・助産師・看護師・准看護師・診療放射線技師・臨床検査技師・臨床工学技士・薬剤師・救急救命士・事務職。
G-MISを通じて随時収集する募集情報は、通常の求人票において記載を求められる情報よりも項目数を絞り、簡素化したものとする。なお、収集した募集情報をハローワークに提供し、「医療のお仕事Key-Net」により募集情報の提供を受けた求職者などを対象に、当該募集情報を契機とする積極的な職業紹介を実施するなど、既存の取り組みの強化も行う予定。
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