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ウチヤマHD、200室無償提供

 

ウチヤマホールディングス(北九州市)の子会社で介護事業などを手掛けるさわやか倶楽部(同)は7月6日、3日から4日にかけて熊本県を中心に起きた記録的豪雨を受け、被災した要介護認定を受けている高齢者について、同社が運営する介護施設にて無償受け入れを行うことを決定した。

 

 

受け入れの条件は、要支援1~要介護5のおおむね65歳以上の高齢者。同社が運営する全国108ヵ所の介護施設の空室やショートステイ、約200室にて受け入れを行う。主に福岡県の37施設、大分県3施設のほか、北海道、東北、関東、中部、関西、四国エリアの施設を活用するという。

 

通常、月額12万円~18万円を要する入居料および食費については無償とする。介護サービス費は自己負担となるが、被災地では自治体により助成されることもある。

 

 

同社は、2005年の西方沖地震や11年の東日本大震災、16年の熊本地震、17年の九州北部豪雨の際にも介護施設における無償受入れを実施している。今回は新型コロナウイルス感染症に対する懸念もあるが、同社担当者は「これまでの自然災害の際にも受け入れを行ってきたことから、対応への知見がある。少しでも困っている方々の力になれるなら、という思いで取り組むことを判断した」と語る。

 

 

 

熊本地震の際には、高速道路や幹線道路も通行できない中、力を尽くし送迎なども行いながら被災高齢者を受け入れた経験もある。「ケアマネジャーらからの問い合わせの電話は、現場の悲惨さが伝わる生の声だった」と言い、こうした声に対応するべく、人手は各施設の管理者をメインに、本社職員も集めて対応したという。

 

 

 

さわやか倶楽部は19年度、介護付有料老人ホーム2ヵ所および訪問看護事業所1ヵ所を開設。今年度は、北海道、福島、埼玉、兵庫に介護付有老を1ヵ所ずつ、計4ヵ所新規開設する。

 


熊本地震の際に介護付有老「さわやか立花館」で受け入れた被災者

 

 

 

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