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 介護大手のニチイ学館(東京都千代田区)は5月8日、MBO(経営陣による買収)による自社株式の公開買い付けを実施し非公開化すると発表した。昨年、強烈なリーダーシップで事業をけん引してきた創業者の寺田明彦氏が逝去。1年を経ずにグループ運営は次のステップへ進む。

 

 

 

 

ベインキャピタルが協力して株式の公開買い付けを実施する。買付価格は11500円とし(8日の終値は1155)全株取得を目指す。買付総額は1000億円規模になる見込み。

 

 

 

ニチイ学館は介護事業・医療事務受託の大手。介護では在宅・施設まで幅広いラインナップを揃える。介護事業売上高で比較するとSOMPOケア、ベネッセグループを抑え業界トップ。高齢者住宅新聞が実施している高齢者施設居室数ランキングでも業界3位につける。

 

 公開買い付けが成功した後も森信介社長は引き続き経営にあたる予定だというが、人事権を含めた実質的な経営は投資会社が握る形になるとみられる。

 

 

ニチイ学館の連結業績は、売上高2979億6500万円、営業利益121億6200万円(2020年3月期)。

 

ベインキャピタルは全世界で約1050億ドルの運用資産を持つ国際的投資会社であり、2006年に東京拠点を開設。

日本においては、昭和飛行機工業、大江戸温泉物語、アサツーディ・ケイ、すかいらーく、ドミノ・ピザジャパン、ベルシステム 24 など 17 社に対して、そしてグローバルでは 1984 年の設立以来、450社に対しての投資実績を有している。

 

 

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