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 社会福祉法人こうほうえん(鳥取県米子市)は6月1日、県内団地の空き住戸の活用について鳥取県と連携協定を締結。高齢者介護や小学生の学習支援の場などとしていく計画だ。協定調印式には平井伸治知事と廣江研理事長が参加した。

 

社会福祉法人こうほうえん 廣江研理事長

 

 

 

活用するのは築40年以上の県営住宅「永江団地」。全372戸の内、55戸が空き家になっており、半数近くが高齢者世帯。さらに単身高齢者世帯が23%を占める。近年は孤独死も増加していたという。
こうした中、県や地元自治会、こうほうえんらは昨年9月から同団地における支援策を協議。今回の協定締結に至った。

単身高齢者も多い

 

今後、空き住戸2戸をこうほうえんが有償で借り上げ、地域密着型サービスの指定を受けた後、小規模多機能型居宅介護支援事業所を設置予定。高齢者の見守りや生活相談も実施していく。

 

また、別の空き住戸2戸も借り上げ、地元大学・専門学校の学生を対象にしたシェアハウスとしたり、小学生の学習支援の場としたりするなどを検討している。

 

入居する学生については、「自治会活動や高齢者との交流、小学生の勉強講師など積極的な関わりをもってもらいたい」(廣江理事長)。

 

今年秋ごろから改修工事に取り掛かり、来年度には事業をスタートする計画。

 

 

社会福祉法人こうほうえんは、島根を拠点に東京でも事業を展開。介護・医療、障がい者支援、保育など41拠点・216事業所があり、スタッフ数は2200名超。廣江理事長は、複数の業界団体要職を務める。今では当たり前の多様なサービスを組み合わせた複合型施設を先駆けて作ってきたことでも知られている。

 

 

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