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設立15年目を迎えたスターツケアサービス(東京都江東区)は、新規14事業所、事業承継8事業所と2017年度に過去最多の22事業所を開設し、2018年3月には全国98事業所まで事業を拡大する。

同社は2017年4月、三菱重工グループの介護事業を承継。同社初となる介護タクシー・訪問看護事業を開始し、新たな事業領域の拡大を図っている。また、2018年3月にはスターツグループの街を創出する大型開発プロジェクト「タイムレスタウン新浦安」において、敷地面積約1900坪という、同社では最大規模となる高齢者介護・保育の複合施設を開設する。

山﨑千里社長は「いつまでもその地域で豊かに暮らしていけるよう、切れ目のないサービス提供体制をさらに充実させていく」と話す。新規ビジネスにも積極的に取り組んでおり、2017年10月には企業主導型保育園を開設。認可保育所で培った運営ノウハウを活用し、提携企業の社員やグループ社員の多様な働き方支援と、地域の待機児童問題の解消にも貢献できるよう、地域に根差した運営を目指していく。

「今後も慣れ親しんだ地域でその人らしく暮らしながら、必要とされるサービスが受けられる地域密着の総合福祉サービスの展開を進めていく」(山﨑社長)

積極的な新規開設に合わせて、採用の多様化や育成で「人財」の基盤強化を図る。同社では「ウェルスタ」という中途採用プロジェクトを立ち上げ、今年度は過去最大となる520名の採用を予定。アクティブシニア、主婦層、第2新卒、海外人材、キャリア人材とそれぞれの生活に合わせた働き方を創出する。

海外人材については、従来の在日外国人の採用に加え、留学生のアルバイト採用を開始。技能実習生についても、今年の制度改正に合わせてミャンマーからの人材を採用し、来年度からの現場配属を予定している。

処遇改善については、これまでも毎年、社員の昇給を行っていたが、2017年4月に初めて、パートやアルバイトの非常勤の昇給を実施した。より多くの現場職員が働きがいや成長を実感できるよう、評価制度も改定。また、資格取得時の金銭的負担の軽減に配慮し、ケアマネ・主任ケアマネ・介護福祉士サポート手当について、登録・更新にかかる費用を全額会社負担とし、資格を取得しやすい制度環境の整備にも乗り出している。

「人財」の育成面においては、今年度から管理者やリーダー向けの研修を拡充。複数事業所の運営管理者向けマネジメント研修や、リーダー層・施設管理者対象の外部講師によるコーチング研修などを実施している。以前から行っている入社時・入社3ヵ月後研修など在籍期間別の研修や、各種交流会・懇親会に加え、管理者層の育成を行うことにより、会社全体のマネジメント力の強化を図っている。また、社員それぞれが描くキャリアプランを発信できる「ジョブチャレンジ」制度を発足。キャリアアップのイメージを会社と社員間で共有し、長期的な視点で育成ができるような職場環境の充実を目指している。

山﨑社長は「これからも職員のキャリアアップや資格取得へのチャレンジなど、それぞれの夢や目標の実現をサポートし、社員にとっても『その人らしく』、『笑顔』で働ける環境を作ることで、さらなる利用者へのサービス向上につなげたい」と話す。

 

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