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ユニマットリタイアメント・コミュニティ(東京都港区)は7月18日から1週間、料理体験型デイサービス「なないろクッキングスタジオ」で、3回目の成果発表会を開催した。利用者の活動の様子を家族やケアマネジャーに見学してもらう。期間中、午前・午後の部で合計117名がデイサービスを訪れた。

なないろクッキングスタジオは、調理することが身体機能の向上、脳の活性化につながるとして、活動メニューに料理を採り入れたデイサービス。一般の料理教室のような雰囲気で利用者全員がスタッフのサポートのもと料理に取り組む。

同社によれば、料理は効果の高い作業療法のひとつ。食材を切り、皮をむき、数を数え、バランスを考え盛り付け、時間を考え配膳するなど五感を刺激する活動を通して、認知機能の改善に役立っているという。

食事のメニューは、サラダの前菜からメインディッシュ、デザートまで本格的。「スコップメンチ」や「豚ごまカツのチリソース」、「いなりドライカレー」などプロの専属シェフと管理栄養士が監修したオリジナルレシピを採り入れている。

デイサービスの定員は現在20名。午前と午後の2部構成でサービスを提供。利用者は要介護1〜5まで。「軽度者が多いと思われがちだが、要介護5の利用者も数名いる。車いす、片麻痺、高次脳機能障害などの方の利用も増えている」(事業統括本部NANAIRO事業部部長・神永美佐子氏)。介護付有料老人ホーム入居者や自立者など自費で利用したいという希望も受け入れている。

今回の成果発表会には家族42組、ケアマネ61人、招待客14人が見学。家族の中には友人や孫の姿も見られ、利用者が調理した食事で見学者ももてなされた。

「日頃の活動の成果や調理中の姿を直接見ていただく機会。家族の方々からは、普段見られない自然な笑顔に接することができたと感謝の声をいただいている」(神永氏)。

成果発表会は半年に1回開催。毎回100名以上が見学に訪れる。次回は来年1月に開催する予定。9月1日には世田谷区千歳台に料理体験型デイの2号店を開設する。

 

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