大手デベロッパーの東京建物(東京都中央区)は、介護・看護職の人材派遣・紹介を手掛ける子会社4社を統合。社名を「東京建物スタッフィング」として6月1日よりスタートした。宮地大輔社長に話を聞いた。
── 統合の経緯は。
宮地 昨年4月に東京建物にグループインしたときから、ケアライク、フロンティア、フロンティア西日本、メディカルリンクと、同じ事業でありながら4社に分かれていた。統合によるスケールメリット、またスタッフ募集の際など「東京建物」ブランドを訴求していく。すでにスタッフ募集の広告出稿時に、これまでの約3倍の応募がありブランド力を実感している。
── 登録スタッフについて。
宮地 有資格者を中心に介護・看護職約750名が稼働している。内8割はフルタイムだ。グループに高齢者施設を運営する東京建物シニアライフサポートなどがあるが、グループ内への人材供給は10名にも満たない。
── 派遣先の施設タイプは。
宮地 特養・老健・介護付有料老人ホームなど居住系施設が多い。対応エリアは東名阪の広域と福岡・熊本など。登録スタッフ数は増加傾向にあることから、対応エリアも徐々に広げていきたい。
── 人材会社として注力していることは。
宮地 当社では特にスタッフフォローに時間を割いている。就業に関する不安などは2者間ではなく、派遣先施設も含めた3者間で情報を共有するなど、スタッフ・施設双方が働きやすい環境となるように努めるのが我々の役目だと考えている。
── 今後の展望を。
宮地 ブランド力・グループシナジー・認知度向上により登録スタッフを拡大させる。また要望の多い管理者クラスの人材紹介なども増やし、高齢者施設の人材ニーズに応えていきたい。
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