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全国から70事例
一般社団法人全国介護付きホーム協会(東京都港区)は日、第6回介護付きホーム事例研究発表全国大会を都内で開催し、約700名が参加した。全国の事業所から集まった、70事例のうち10事例が発表された。

 

テーマは介護のヒントと可能性について。
聴講者らによる投票によって最優秀賞に選ばれたのは、ツクイが運営する介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン小田原」による「経管栄養から経口摂取。ご家族と外出するまでの流れと自立支援に向けてのアプローチ―『生きるではなく活きる』高齢となってもその方の能力を活かし、生きる楽しみを失わせない―」。
腸閉塞で入院し、誤嚥性肺炎を併発した90歳の女性入居者が、本人の希望により寝たきりから立位歩行へ、経管栄養から経口摂取に至るまでの過程を発表した。

 

 

「ツクイ小田原」最優秀賞
介護職員と歯科衛生士、言語聴覚士らとの連携により、嚥下機能の改善ができ、職員のサポートによる立位保持訓練などのおかげで、立位歩行できるようになったという。
発表者の嶋津千那美氏は、「家族との日頃のコミュニケーションにより、リハビリにおける金銭的な負担もご理解をいただいた。現在、ご本人は希望する食事ができ、満足度も高い様子。今後も体調がよくなるよう、ケアに努めたい」と話した。

 

同協会の老松孝晃副代表理事は、「看取りから地域貢献に至るまで、多岐にわたるテーマが発表された。今後の課題は、どの事業者にとっても人材確保ではあるが、その解決のために、現場の素晴らしいところを協会として発信に努めていきたい」と語った。

 

最優秀賞、優秀賞受賞所には賞状と記念品、賞金が授与された。当日は厚生労働省蒲原基道前事務次官、医療法人社団悠翔会の佐々木淳理事長による講演も行われた。

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