大阪府住宅供給公社(大阪市)は11月5日、堺市の仙北ニュータウン内の茶山台団地の一室を活用して惣菜店を開設した。高齢者の買い物支援、孤食の防止、健康寿命延伸のための拠点として活用していきたい考えだ。
この「丘の上の総菜屋さん『やまわけキッチン』」は、NPO法人SEIN(堺市)が運営するもの。管理栄養士が考えた惣菜の販売だけでなく、店内での飲食も可能。オープン時間は月・火・金・土曜日の11時~15時。団地住民以外も利用可能。なお、床貼りや壁のペンキ塗りなどは団地住民自身が行い、冷蔵庫やシンクなどの機材はクラウドファンディングなどの寄付金で購入している。
公社が実施した暮らしに関するアンケート調査で「団地内の空き家や空地等を活用して取組む活動について興味があるもの」を聞いたところ「日常生活支援のための拠点」「軽食を提供する食堂やカフェ」などが上位になったという。
また、堺市が65歳以上の人がいる世帯を対象に実施した買い物に関するアンケート調査で「買い物に際して困りごとがあるか」を尋ねたところ、「ある」という回答が20.3%、「今は無いが将来は不安を感じる」が44.3%となった。これらの結果から、住民の高齢化が進み、起伏に富んだ地形が多い仙北ニュータウンでは買い物困難者支援対策が必要という結論に至った。
茶山台団地は1971年に入居を開始。総戸数936戸。今年9月末時点で798世帯が入居。そのうち、契約名義人が65歳以上の世帯は368。
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