SOMPOケア(東京都品川区)は良品計画(同豊島区)と共同で、利用者・スタッフに対し「感じ良いくらしを創るプロジェクト」を今年1月から開始していた。その第1弾として、介護付きホーム「SOMPOケア ラヴィーレ光が丘公園」(同板橋区)において、良品計画プロデュースの内装リフォームが完成。12月13日、地域住民も招いたお披露目イベントを開催、71名が参加した。
リフォームは1階のエントランス、事務室、ダイニングなど共用部を中心に行った。エントランスは本棚を撤去して事務室からの視認性を向上、事務室は出入口を設置し動線を円滑にした。見守り力の向上や来訪者をスムーズに出迎えることができるようになった。
また、事務室にミーティングができる収納棚を設置、スタッフ同士のコミュニケーションが取りやすくなると同時に、良品計画特有の無駄なくフィットする収納力が実現された。ダイニングは、床とテーブルの色を明確に識別できるようになり、明るく広々とした空間になった。
現場の意見採用
リフォームにあたり、現場スタッフが気軽に意見を出し合う場として、「お茶の間会議」を複数回開催することで、スタッフが自分の働く場を考えた。また、塗装や組み立てなど、一部の仕上げをスタッフが行い、現場が主役の施設づくりができたという。刷新したスタッフの紹介パネルは、スタッフの意見を取り入れたもので、私服の写真は利用者から好評だという。
遠藤健社長は、「改修では、住みやすさ・働きやすさに注力した。働く人の創意工夫から、感じの良いホームに作り変えていきたい」と話した。
また、来年1月に導入する新ユニフォームは、無印良品からアイディアやアドバイスをもらった。スタッフ一人ひとりの個性を大切にし、楽しみながら働けることをコンセプトに、複数の色からスタッフ自らが選べるユニフォームとなっている。
来年1月には、「そんぽの家ときわ台」での共同プロジェクトが完成予定。同施設では、休憩・着替え・仮眠室など社員スペースも見直す。また、地域交流の一環として、利用者が外に出やすく、地域住民が入りやすい庭園へ改修する。
遠藤社長は「今後も、スタッフの働き甲斐と働きやすい職場の提供を行い、一人ひとりの個性を大切にしながら、地域に開かれた事業所を目指していく」と語った。
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