上場介護会社及び介護周辺事業会社の2019年3月期決算の発表が始まっている。今回は5月10日時点で決算を発表しているソラスト(東京都港区)、ウチヤマホールディングス(北九州市)、エムスリー(東京都港区)、エス・エム・エス(同)の4社を紹介する。
介護事業者通期決算
M&Aは6件 22事業所増加
ソラストは増収増益。営業利益・経常利益ともに前年比20%以上の増加となった。
特に介護事業については、2017年度に買収した介護事業者・事業所の買収後の統合プロセスが予定通りに推移したこともあり、売上高は前年比41・8%増の264億4100万円、営業利益は86・1%増の17億400万円となった。
なお、18年度は合計6件のM&Aを行うなどして介護事業所数は22増の383となっている。
ウチヤマHDは増収減益。介護事業においては、売上高は前年比10・9%増の178億9400万円、セグメント利益は5・3%増の12億3900万円と堅調。
既存事業所において近隣の医療機関や居宅介護支援事業所との連携推進を図った結果、平均入居率は前年比1・1ポイント増の95・7%となった。また、事業拠点の新設にも注力し、介護付有料老人ホーム5棟、グループホーム1棟など全10拠点を新たに開設している。
創業以来15期連続増収増益
エムスリーは増収増益。売上高は1000億円を突破した。
医療従事者専門サイト「m3.com」などを手がける「メディカルプラットフォーム」は売上高前年比20・2%増の412億4800万円。セグメント利益は0・2%増の153億9100万円となっている。求人求職支援サービスの「キャリアソリューション」では、売上高26・0%増の137億1000万円、セグメント利益34・0%増の38億4700万円。
エス・エム・エスも増収増益。創業以来15期連続での増収増益となっている。
分野別では「カイポケ」の販売などを手がける「介護事業者分野」が売上高前年比18・1%増の39億3000万円。「カイゴジョブ」「ナース人材バンク」などの人材サービスを手がける「キャリア分野」が売上高21・0%増の203億9800万円。とくに介護関連は前年比36・6%増(売上高79億7400万円)と好調。
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