(財)慈愛会が運営する慈愛病院(東京都文京区)は、リハビリ型デイサービスのフランチャイズ展開を行うほっとステーション(同品川区)に加盟し、6月2日、病院の2階にデイサービスを開設した。「医療機関がフランチャイズオーナーとして加盟するケースはあるが、病院内に開設するのは初。医療・介護連携のモデルとして、今後医療機関に対して加盟を呼び掛けていくきっかけになる」として、ほっとステーションでも期待を寄せている。
慈愛病院は1953年の開院。47床中27床が介護療養病床であるなど、古くから介護・高齢者向け医療に力を入れてきた。
「今、手掛けているのは比較的重度の人向けの介護です。もっと軽度のうちから地域の人たちの介護に関するニーズに応じられないか、と考えリハビリデイの開設を決めました」(吉田勝俊理事長)
2階は元々病院の機能訓練用スペース。しかし、入院患者の多くが要介護4・5であり殆ど利用されていなかったため、5年前からはメディカルフィットネスとして用いられていた。ほっとステーションでは、デイサービスの内装や調度品などについては「明るいイメージの色調やデザインであれば、加盟店の自由な判断に任せる」としているため、メディカルフィットネス時代の内装を流用でき、低コストでの開設が可能となった。スタッフもトレーナーなどは現在の病院スタッフで対応が可能だ。
病院内にリハビリデイを開設・運営することについて、吉田理事長は「同じ建物内に医師がいることは利用者にとって大きな安心につながるだろう」と語る。また、ほっとステーション窪木安明営業本部長は「私も理事長と一緒に地域のケアマネなどに開業の挨拶に行きましたが、地域での慈愛病院の認知度・信用力が非常に高いと実感しました」と医療機関がリハビリデイを運営することの優位性についてコメントしている。
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