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(社)全国特定施設事業者協議会(東京都港区)、(社)認知症介護事業者連絡協議会(同中央区)、(財)サービス付き高齢者向け住宅協会(同)、(社)全国有料老人ホーム協会(同)の4団体は、4月の診療報酬改定の影響に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると8・8%の高齢者住宅が「訪問診療医療機関を変更した」と回答している。

緩和措置の方法 6割が問題視

この調査は、5月下旬から6月上旬にかけて実施したもので、介護付有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ付き住宅)など1764事業所が回答した。

診療報酬改定の影響により訪問診療医療機関を変更したのは155事業所(8・8%)。また訪問診療を行っている医療機関が実施している訪問方式で最も多いのは、国が今年3月に緩和措置として打ち出した「月1回は同一日、別の日に1人ずつ診療」で、867事業所(49・1%)。ただし、この867事業所の61・1%に該当する530事業所が「この訪問方式には問題がかなりある・少しある」と回答している。

具体的な問題点としては「医師の訪問日時が複雑で、管理者や看護師などからの情報提供・カンファレンスが難しくなった」「処方期間がバラバラになる、1カ月分まとめて処方されるなど薬の管理が大変になった」「訪問診療の診察時間が短くなった」「医師と連絡がつきにくい、臨時往診が減ったなど、緊急時の対応が十分でなくなった」などがあげられた。

調査を行った4団体では、この結果を踏まえ、今後、訪問診療が必要な入居者に対して適切に医療が提供される仕組みを構築するよう、厚生労働省に対して求めていく考えだ。

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