ワイズマン(岩手県盛岡市)は、医療・介護連携のクラウド型サービスを7月から発売する。複数の医療・介護サービスを利用する高齢者の情報を集約・共有し、スタッフ間のコミュニケーションを支援することで多職種協働の業務サイクルを生み出し、患者、利用者に最適なサービスの提供を可能とする。
システム名称は「MeLL+(メルタス)」。施設や事業所間の、シームレスな情報共有を実現。各施設や事業所の情報をひとつに集約し、いつでも、どこからでも確認することが可能。患者の退院後の経過や利用者のケア内容などを関係者全員で共有することができる。
同社の電子カルテシステムERやワイズマン介護システムSPからは更新情報が自動的に集約されることで、入力の二度手間を大幅に軽減。服薬・アレルギー情報などの基本情報をはじめ、カルテ・リハビリ記録・ケア記録など各種記録の確認がスムーズに行え、施設や事業所間で取り交わす様々な文書も一元管理が可能。
スタッフ間の円滑なコミュニケーションを実現。パソコンだけではなく、タブレットやスマートフォンでの利用が可能。訪問先から患者・利用者の状態や様子について気付き情報を投稿し、関係者間でリアルタイムに共有できる。また、処置やケアに関しては医師へ相談を行い、医師からの指示・助言なども行える。医師や看護師、ヘルパー、ケアマネージャーを強力にサポートする。
柔軟な権限設定と、堅牢なセキュリティ対策にも対応。医療情報も共有することができるため、機能ごとのアクセス権設定が可能な他、職種や事業所ごとの利用権限も設定できる。また、患者・利用者ごとに閲覧権限を設定することができ、特定の職員や施設のみで情報を共有することも可能。情報共有の範囲を設定できるため、特定の職員や施設間でスムーズな情報共有が行える。
「MeLL+」を利用する際には、職員ごとのIDとパスワードの他、セキュリティIDを用いて利用端末も限定するため、システムの不正 利用を防止する。
超高齢化社会の到来により、医療と介護の現場では、複数の施設や事業者が連携する「地域包括ケアシステム」構築に向けた取り組みが進められている。従来の施設内、事業者内の閉じた情報管理から、複数施設・ 事業所間、多職種間で広く患者・利用者の情報を共有し、同時に多職種間のコミュニケーションを促進することが求められている。
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