スポンサーリンク

 日比谷花壇(東京都千代田区)が事業主となるサービス付き高齢者向け住宅「グレイプスガーデン西新井大師」(同足立区)のメディア向け内覧会が9月9日行われた。「花」をテーマに、フラワーアクティビティなど様々な取り組みがなされているのが特徴だ。

 同物件は、もともと日比谷花壇がギフト用生花の配送センターとして使用していた土地に建てられたもので地上7階建て。居室数は62。東京建物不動産販売(同新宿区)が一括借り上げを行い貸主となる。コンシェルジュなどの入居者向けサービスは訪問介護大手のやさしい手(同目黒区)が提供、医療サービスは地元の医療法人社団あすは会(同足立区)と提携する。

 コンセプトは「花を身近に感じる住まい」。庭園には年間を通じて100種類以上の植物が植えられる。「昔の足立区を思わせる『里』をイメージした植栽としていきます。また実のなる植物を植えて入居者が収穫を体験できるようにします」(日比谷花壇担当者)

 また、6階には屋上庭園を設置。床面を高くした花壇(レイズベッド)を備え、車いす利用者でも植栽の手入れが簡単に行えるようになっているのが特徴だ。

 こうした施設を活用して、園芸療法、切り花を用いたフラワーアクティビティプログラムを行い、入居者の介護予防・認知症予防などに力を入れていく。

 「園芸療法・フラワーアクティビティは当社としても初の試みです。入居状況をみながら適切な時期にスタートさせます。今後、他の高齢者施設でも提供していければと考えています」(日比谷花壇宮嶋浩彰社長)

 居室は19平米台(浴室無し)が50戸。2人入居も可能な30平米台(浴室あり)が12戸。全戸洗濯機置き場とバルコニーを備えており、家族や訪問ヘルパーが居室内で洗濯ができる。また部屋の中には花を飾ることができるスペースを設けており、「花を身近に感じる住まい」を実現している。家賃は6万2000円~14万円。管理費は1万1000円~1万5000円。基本サービス費用が3万5640円。食費は4万5000円。

 介護サービス事業所は、やさしい手の訪問介護事業所が1階に設けられる。「将来的には定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所としていく予定です」(やさしい手香取幹社長)

 オープンは10月1日。東京建物不動産販売種橋牧夫社長によれば「問い合わせなどは、ほぼ想定通りのペース」だという。

この記事は有料会員記事です。
スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう