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湖山医療福祉グループの銀座メディカル(東京都中央区)は、中国・上海で700~1000床規模の要介護者向け介護施設を開設する。9月末に上海の大手不動産開発・由由集団と合弁会社を設立し、2017年10月の開業を目指す。

中国人スタッフは日本で育成する。外国人技能実習制度(企業単独型)活用を前提に、中国人スタッフは日本の運営施設で1~3年間学ぶ。中国人スタッフも日本人と同等の処遇にすることを検討。開業時までに約300名育成する。認知症ケアやユニットケア、褥瘡ケアなど日本の介護技術は中国でも取り入れ、そのほかの介護は中国の文化慣習に合うようリメイクし、新たな介護の形を作る。

立地は上海市浦東新区の中心地に位置する住宅街。近隣には由由集団が開発した共同住宅、商業施設、大型ホテルなどが並ぶ。同エリアで暮らす住民の高齢化、要介護状態などに対応。入居は自立から要介護まで身体状態の変化に応じて介護を提供する。

今回の上海進出について、銀座メディカルの高倉鉄夫社長は「高齢化が急速に進む上海で日本の特養のような要介護者向け施設としてモデルを確立したい。日本では叶わない規模のメリットを活かして、介護の質を高めるためのシステム導入や、庭などハード面、食事サービスの充実を図っていきたい」と話している。

由由集団との合弁会社は資本金約20億円。銀座メディカルの子会社が20%(約4億円)出資。施設の総工費は約60億円を見込んでおり、今年度中に着工する。今後も介護施設や周辺介護サービスを手掛けていく。

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