病院検索・医薬品検索サイトの運営などを手掛けるQLife(東京都千代田区)は、在宅医療を受けている患者の家族を対象にした医療費負担に関するアンケート調査の結果を発表した。8割弱が「医療費が負担」と感じている。
回答者の8割「負担感じる」
この調査は昨年12月末に500人を対象にインターネットで実施した。
「在宅医療に関する費用について負担を感じるか」では、「とても負担」が32・0%、「少し負担」が44・4%で合計76・4%となり「あまり負担に感じない」の16・7%、「全く負担に感じない」の7・0%の合計23・7%を大きく上回った。
実際に1ヵ月に支払っている在宅医療費(自己負担額)は平均1万9590円。治療中の疾患別では、癌が2万4840円、認知症が2万540円、脳血管性障害が2万1900円、運動器系疾患が1万6290円。
これらの負担額については、事前に想定・予想していた額よりも「高かった」が41・0%で、「想定通り」の37・6%、「安かった」の14・4%を上回った。「想定していなかった費用」「思っていた以上の費用」について具体的に回答してもらったところ「バリアフリー化などのリフォーム代」「紙おむつや尿取りパッドなどの使い捨て商品代」「介護食代」などが挙げられた。
この様に、多くの家族が在宅医療費について負担に思っているにもかかわらず、今後の治療は在宅医療と入院のどちらがいいか、との問いについては70・2%が「在宅医療」と回答している。
今回の調査結果を受けてQLifeでは「住み慣れた自宅で療養してもらいたいと望む家族が多く、在宅医療費の負担軽減は解決すべき課題の一つであると思われる」と回答している。
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