ツクイ(横浜市)は2月4日、都内で2016年3月期第3四半期決算説明会および、中期経営計画の進捗状況を発表した。
累計業績は、増収減益。売上高498億1000万円(前期比7・9%増)。営業利益22億6100万円(前期比24%減)。経常利益20億4000万円(前期比26・9%減)。当期純利益10億4100万円(前期比21・2%減)となった。
「今回の減益要因は、分社化に伴う各種申請やシステム関係費用など、一時的なもので、4月以降は回復していく見込み」(津久井宏社長)
出店実績について、デイサービスは27ヵ所の新規開設と2ヵ所の移転統合が行われ、事業所数は426ヵ所から453ヵ所となった。サ付き住宅は2ヵ所の新規開設を行い、事業所数は9ヵ所となり、総居室数は650室となった。
在宅介護事業について、デイサービスの顧客数は期間累計で30万5667人。前年同期比9・8%増となった。全社の利用率は51・6%となり、新規出店の影響で前期同期比1%減となった。ただし、既存店ベースでは利用率が上昇している。また、PT・OT・STの人数を前期より65名増やし254名となった。その結果、個別機能訓練加算?・?の算定率は72・3%(前年同期比13・5%増)になった。
保険2割負担 影響は限定的
介護報酬改定の影響について、デイサービスの1回単価は基本報酬が5%程度引き下げられたものの、処遇改善加算など各種加算の取得により、前年同月比0・5%増の9994円となった。訪問介護の1回単価は処遇改善加算の引き上げにより前年同月比4%増の3710円となった。
2割負担の影響について、デイサービスの対象者は9・1%に上った。月間平均利用回数は、1割負担の利用者と比較して0・2回少なかった。 次に中期経営計画の進捗を報告した。
コグニサイズによる認知症プログラムを展開する予定。また、需要が見込め、同社の強みが発揮できるエリア(市町村)を80ヵ所程度選定し、来期からドミナント戦略で住まい・訪問・通所を一体的に提供できるモデル事業を開始予定。
今後の要支援者の対応について津久井社長は「現在のデイサービスの運営の中に組み込んでいくよりは、総合事業に特化した形で施設を作り、エリア戦略の中で吸収していく」と述べた。
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