ミャンマー、カンボジア、ラオスで医療支援および医療者の派遣を行うNPO法人ジャパンハート(東京都台東区)はカンボジアに40床の病院「ジャパンハート医療センター」を5月9日、開設した。今後はここを拠点に近隣諸国の医療支援を行っていく。
同院は地域の貧困層を中心にした診察、治療、手術の提供および、現地医療者の育成を目的としている。さらに海外の活動拠点として、国内外問わず長期ケアが必要な患者を受け入れる。診療科目は外科・内科・小児科・周産期科。
今後は、第2フェーズとして100床に拡大し、周産期科を強化する。第3フェーズとして200床に拡大し、小児がん治療に注力していく。
同法人が抱える医療者のほか、日本全国から、ボランティアとして手を挙げた医師、看護師が無償で医療活動を行う。「NGOとして活動するので日本の医師免許で医療行為を行うことができます」(グローバル人材育成事業部金明華看護師)
設備寄付活動買い物感覚で
同院の建設と設備費用は、主に日本で集められた寄付によるもので、その手段が特徴的だ。専門のサイトを立ち上げ、必要な手術着や医療機器などの備品価格をイラストとともに提示している。寄付者は買い物感覚で選択した備品の価格を寄付することができる。なお、必要数が集まった後は、サイト上で「売り切れ」という表示になる。「自分の寄付が何に使われたのか明確なので安心できるという声があがっています」(金明看護師)
開設費用として建物費5000万円、備品費3000万円程度必要であったが、備品費の半分程度は寄付でまかなえたという。
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