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 フィルケア(東京都千代田区)は2月1日、同社で12施設目となる介護付有料老人ホーム「グランフォレスト学芸大学」を開設した。認知症状と睡眠に対するケアで施設を特徴づける。

 

 居室数は全室個室の64室。木造3階建てで、床や柱、浴槽など室内の各所で木の質感に直接触れられる造りになっている。

 今回特に力を入れているのが、質の高い睡眠を促す空間造りと認知症状のある入居者の自立支援。例えば、室内の照明器具は入居者の好みで睡眠の30分前から徐々に暗くなる設定ができるなど、スムーズな睡眠の導入を促すほか、ICTを活用して、入居者の睡眠データの分析や温度湿度を管理するシステムを全室に導入している。

 生活リズムを整える支援に加え、各部屋から食堂までの動線を長く取るなど、入居者が身体を動かせる工夫をしている。

 

 また、同社の有料老人ホームで初の取り組みとして、住友林業筑波研究所と共同で庭の設計にも取り組んだ。室内から見渡せるコンパクトな庭に、入居者世代が昔から馴染みのある南天や万両などの植物を配置して、過去の回想を促す「花笑みの庭」だ。花壇の花を活用して、継続的にフラワーアレンジメントに取り組むと、見当識が整うなどの研究結果が出ているという。

 入居費用は入居一時金無しプランの場合、管理費・食事等込みで月額62万6680円。2月1日時点で10名の入居申し込みがある。

 同社は2019年3月期までに介護付有料老人ホームを20施設まで増やす予定。

 

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