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独立行政法人都市再生機構(横浜市・以下UR)、積水ハウス(大阪市)、医療法人財団健貢会総合東京病院(東京都中野区)の3者は先月25日、東京都中野区における住宅・医療・福祉施設などの複合開発事業「江古田の杜プロジェクト」について発表した。来年夏頃には積水ハウスによる介護付き有料老人ホームやサ高住、子育て世帯向け賃貸マンションの開設を控える。

この計画はUR、積水ハウス、総合東京病院が3者で中野区の約4.4ヘクタールに及ぶ国家公務員宿舎を活用し、跡地に学生や子育て世帯から高齢者が住み続けられる街づくりを目指したもの。田中大輔中野区長は事業開始にあたり「災害に強く、子供からシニアまでが安心して生活できる拠点となること、自然環境の保全と活用を観点においてもらいたいと要望を伝えた」と挨拶した。

プロジェクトでは土地を3区域に分け、531戸の分譲マンションを中心としたA街区及び230戸の子育て世帯向け賃貸マンションや121戸のサ高住、85戸の学生向けマンション、56戸の医療従事者向けマンション、94室の介護付き有老があるC街区を積水ハウスが担う。

B街区では総合東京病院が新病棟を増設する形で5月から小児初期救急診療と病児・病後児保育を開始している。同病院は新棟開設によって以前の343床から451床になり、中野区で最も病床数が多い病院になった。小児初期救急は大学病院から医師の派遣を受けて実施。症状が重篤な場合は連携病院に搬送する。

このほか、脳血管障害を専門に診察する脳神経センターや心疾患・血管疾患を診療する心臓血管センター、放射線治療センターを備える。また、来年1月には通所リハビリテーションを開設する。一般病棟と回復期リハビリ病棟を兼ね備え小児から救急、回復期、介護まで担う格好だ。

積水ハウスは各世代の住宅のほかに、街全体のリビングをイメージした食堂などを取り入れたコミュニティ拠点「リブインラボ」も開設し、積水ハウスの完全子会社・積和不動産が子供を中心としたイベントを仕掛ける。分譲マンションは来年2月、賃貸マンションは来年8月に竣工して10月に街びらきを予定している。

 

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