ハウスメーカー大手、積水化学工業(大阪市)は、大容量リチウムイオン蓄電池や太陽光発電システム(PV)を標準装備した「減災型」サービス付き高齢者向け住宅『進・ハーベストメント』の販売を開始した。
自然災害などによる停電時でも最低限の電力を供給できる。大容量蓄電池とPVを標準装備したサ付き住宅は業界初だという。
同社の住宅ブランド「セキスイハイム」では、リフォームを含んだソーラー住宅建設棟数が14万2996棟(2013年12月末時点)とギネス世界記録にも認定されている。PVで発電した電力を蓄電池に貯めたり、平常時は再生可能エネルギーの固定買取制度の活用による売電収入も見込める。
また、デイサービス・訪問看護・小規模多機能型居宅介護など複数の在宅介護サービスを手掛けるセキスイオアシス(名古屋市)や、施設向け住設機器の製造・販売の積水ホームテクノ(大阪市)など、セキスイグループの知見を結集し、自立から医療依存度の高い入居者、さらに働く介護スタッフにも配慮した住空間とした。
2014年度は30棟の受注を目指す。
同社の調査によると、2013年度の停電戸数は対前年比230%の約230万戸。災害弱者と言われる高齢者が集住する施設では、BCPの観点からも自家発電設備の設置機運が高まっている。
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