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マンションデベロッパーの大京(東京都渋谷区)は、初のサービス付き高齢者向け住宅(以下・サ付き住宅)を東京都中野区で開設する。5月23日に登録を完了した。サービス提供はウイズネット(さいたま市)が手掛ける。

社員寮を転用 訪問介護併設

この「サービス付き高齢者向け住宅中野南台プロジェクト(仮称)」は大京が保有し社員寮として使用している建物を用途転用するもの。居室数は28。居室面積は19平米台。なお、東京都中野区では初のサ付き住宅となる。オープンは来年2月を予定している。

建物1階には、ウイズネットが居宅介護支援事業所と訪問介護事業所を設置。また、生活相談、安否確認、緊急時対応、食事サービスについてもウイズネットに委託する。
家賃は12万5000円、共益費・サービス料が各3万5000円。食費は1日3食・30日で5万4000円(いずれも予定)。

「当社の社員寮はこの1物件のみのため、今回と同様のスキームの開設は今後はありませんが、土地の有効活用提案、当社で土地を購入、用途転用済の物件の一括借り上げなどの手法を用いて、高齢者住宅の供給を進めていきます。エリアは当面1都3県。将来的には中京・関西エリアでも展開していきます。10年間で60棟の供給を目指します」(事業戦略室 杉田昌之室長)

マンション住人 高齢化にも対応

現在、大京グループで管理する分譲マンションは自社の「ライオンズマンション」をはじめ全国で約51万戸。比較的初期に分譲されたマンションの中には住人の高齢化が進んでいるところもある。自社で高齢者住宅を整備することで、そうした問題にも対応していくのが狙いだ。

「将来的には、介護保険サービスも提供できる体制を整えていければと考えています。訪問介護サービスを提供出来れば『ずっとマンションに住み続けたい』というニーズにも対応できます」(杉田室長)

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