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シニア向け分譲マンション来春販売開始 160戸供給予定

コスモスイニシアは、同社初のシニア向け分譲マンションの開発・販売に乗り出す。新日鉄興和不動産、三菱商事、三菱地所レジデンスによる、JR埼京線武蔵浦和駅前の大型再開発「武蔵浦和スカイアンドガーデン」(総戸数776)のうち、160戸がシニア向けとして開発・販売される。コスモスイニシアでは、今年10月にも専用ホームページを立ち上げ、来年2月にも販売を開始する予定。完成は2016年春を見込んでいる。

「当社では、6~7年前より、シニア向け住宅の事業展開を検討してきました。しかし、リーマンショックの影響などから、シニア向けとして開発を進めてきた物件を一般向け分譲に切り替えるなど、実際に供給はされませんでした。今回の武蔵浦和が当社初のシニア向け分譲となります」(シニア事業課 近江秀担当課長)

マンション内にはレストラン、内科系のクリニック、共同浴場が設けられる。また24時間体制でスタッフが常駐しさまざまなサポートを行う。さらに、週に1回のフィットネス教室開催などで住民の健康維持などを図っていく考えだ。

介護サービス事業所は併設されないが、提携介護事業所を設け、住民から介護に関する相談が寄せられた場合には、その事業所を紹介するなどの体制を整えていく。「有料老人ホームについても、提携先を設け、マンションでの生活が困難になった場合には優先的にそのホームに入居できるようにしていきたいと考えています」(近江課長)

価格は、中心となる56平米代の住戸で4000万円台を予定。購入者の中心年齢は70歳前後を想定している。「共用部面積を広く取らなくてはならないシニア向け分譲では、同じ住戸面積の通常のマンションに比べて2割程度販売価格が高くなることが一般的ですが、今回の物件では近隣の通常分譲マンションと競争力を持たせるため、1割程度高い設定に抑えていきます」(近江課長)

2棟目、3棟目のシニア向け分譲の計画は未定だが、コスモスイニシアではシニア向け分譲マンションの運営を手掛ける会社を新たに設立する計画だという。直接的な介護サービスは行わないが、コンシェルジュなどによる各種生活支援サービスの提供のほか、相続、所有不動産の売却・賃貸などの相談に応じていく。

「他のマンションデベロッパーの中には『シニア向け分譲マンションの開発・販売には興味があるが、その後の運営までは手掛けたくない』というところもあるかと思います。そうした場合に、運営の部分を当社で手掛けることができれば、と考えています」(近江課長)

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