能美防災(東京都千代田区)・セコム医療システム(同渋谷区)が主催するオールセコム総合防災セミナー2014「消防法改正の傾向と対策、BCP対策は万全か」が8月29日開催され、病院や福祉施設を運営する事業者などが多数参加した。
第1部は「消防法改正の内容と動向」。能美防災が、消防法改正による医療施設や高齢者施設へのスプリンクラーなどの設置基準が見直されることや、設置に際しての補助制度などについて解説した。
第2部はセコム医療システムによる「BCP対応ソリューションクラウド型電子カルテと画像システム」。
カルテの全データを同社データセンターに保存することで、訪問先からなど、どこでもカルテを見ることができ、災害などでクリニックが大きな被害が出た場合でもカルテが失われず、ノートパソコンを紛失してもカルテ情報が流出しない、などの同システムのメリットを解説。また、複数の医療機関でカルテ情報の共有を図っている事例などを紹介した。
第3部はセコム提携病院である社会福祉法人康和会久我山病院による「大規模災害時の病院の姿―東日本大震災から学ぶBCPの必要性―」。阪神淡路大震災や東日本大震災で、病院がどのような被害を受けたか、そうした中でどのような形で医療を提供したかの実例を紹介。医療機関におけるBCP策定の必要性やその基本方針などについて説明した。
また、会場内には「消防法改正」「電子カルテ」「画像システム」などに関する相談コーナーも設置。セコムグループの各担当者が参加者からの相談に応じた。
この記事は有料会員記事です。
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow @kj_shimbun会員向けコンテンツです。ログインしてください