東京都清瀬市で有床診療所を運営する医療法人社団順洋会は10月2日、練馬区に新たに人工透析患者に対応した診療所を開設する。6階建てのビルの5フロアで外来から在宅医療、介護サービスまでカバー。地域に根差した総合的な診療を目指す。
オープンするのは「武蔵野総合クリニック練馬」。新築ビルの5フロアを占める。練馬駅徒歩1分の場所に位置し、?駅前人工透析?を標榜。「定期的な通院が負担にならないよう立地にこだわった」(関連法人の順洋会むさし野の下村英里子社長)という。
同法人が透析診療を手掛けるのは初めて。5、6階にそれぞれ透析専用ベッドを14ベッド、合計28ベッドを備える。最新の透析機器を導入し、患者の状態に合わせた血液透析、オンラインHDFを行える。1日2回転の診療を見込む。
2、3階が外来と在宅医療部門のスペース。糖尿病内科、循環器内科、腎臓内科、外科、耳鼻咽喉科などを掲げる。在宅医療は清瀬市で開院する機能強化型在宅療養支援診療所のノウハウを活かす。外来患者は1日50~60人ほどを見込む。
1階には居宅介護支援事業所、訪問看護ステーションを設けるとともに、他法人の調剤薬局がテナントとして入居する。
開院当初は常勤が医師3名、看護師4名の予定。清瀬の本院で実践する男性によるコンシェルジュサービスも配置。通院患者に対して院内の案内はもちろん、重い荷物を持った人や困りごとがある人に対し、スーツ姿の若い男性が対応する。
「これまで同様、駅前の好立地で総合的な診療を手掛けることで、法人のキャッチフレーズである『すぐそばに、ずっとそばに』を実践したい」(下村社長)。
同法人は清瀬駅前で有床診療所(15床)を運営。MRIやCTなど医療機器が充実しているのが特色。在宅医療にも注力し、約350人の患者を自宅や老人ホームで診療している。グループの関連法人では、介護付き有料老人ホーム「むさし野ガーデン」(東京都東久留米市)を運営。居宅介護支援事業所と訪問介護事業所を併設している。
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