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 湖山医療福祉グループ(東京都中央区)は11月3日、4日にグループ内の事例発表会「こやまケア全国研究発表会」を開催。全国からグループ職員420名が参加し、それぞれの取り組みを発表した。

 研究発表は各地域で選抜され、当日は排泄ケアや転倒予防、食事支援など多様なテーマで56題発表された。

 医療法人社団ひがしの会のメンバーは、デイサービスでの塗り絵を用いた認知症高齢者の分析を発表。認知症の利用者が取り組む塗り絵が、日ごとに異なり、その日の体調などを表すと仮定して観察したところ、塗り絵の配色が利用者の心情や精神状態を映していることがわかり、ケアに役立てた事例を発表した。

 事例発表を受けて、湖山泰成グループ代表は「塗り絵の考察は興味深く、全国の施設で取り組んでみたい」と評価した。また「当グループは、医療や介護の多様なサービスが大都市部から地方まで拠点があり、今回の事例発表会でこれからの高齢者ケアトレンドが見えた。来年が楽しみだ」と会を締めくくった。

 外部講師を招いたセミナーも行われ、クラウン(道化師)として活躍する望月美由紀氏が、自身の病気や夫を介護した経験などを「笑顔で楽しい介護のススメ」と題して講演した。

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