メッセージ(岡山市)は3月9日、損保ジャパン日本興亜ホールディングス(以下・SOMPOホールディングス/東京都新宿区)と資本・業務提携を行った。SOMPOホールディングス子会社の損害保険ジャパン日本興亜がメッセージの発行済株式のうち3・5%を同社創業者である橋本俊明会長より取得する。
全国約6万の代理店網活用
今回の提携についてメッセージは「お互いに提携先を探していたところ、半年ほど前に具体的な話になった」とコメントする。
業務提携内容は、(1)SOMPOホールディングスは、保有する事業基盤・顧客基盤を活用し、「在宅老人ホーム」などをはじめとするメッセージの介護事業の拡大に協力する、(2)メッセージは、SOMPOホールディングスの高齢化社会に対応した保険・金融商品などの開発に協力する、など。
(1)については、メッセージは「複雑な介護保険の仕組みや具体的なサービス内容などについて消費者に十分に理解してもらうには、地域密着型でのPR活動が不可欠」という認識であり、その実現のためには全国に約6万ヵ所ある損保ジャパン日本興亜の代理店が大きな役割を果たすと考えた。
一方、(2)については、損保ジャパン日本興亜では、民間介護保険の開発・販売も視野に入れている。「本人や家族が要介護になったりした場合に、どの様なことが困るのか、どの様な介護・医療サービスを受けたいと思うのか、などのニーズを把握する上で、メッセージの情報や経験、ノウハウは非常に重要なツールになると考えた」(損保ジャパン日本興亜)。ただし、具体的な内容については、(1)(2)ともに今後詰めていく考えだ。
なお、損保ジャパン日本興亜では、現在、介護事業者シダー(北九州市)の株式の34%を保有しているが「シダーはリハビリに注力したデイサービスなど、メッセージが手掛けている介護サービスとは領域が異なっており、メッセージとは互いに親和性もあると判断した」とコメントしている。
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