前号に引き続き、主な介護事業者の2015年3月期決算を紹介する。売上は好調なものの、人件費の増加や事業所の新規開設に伴う費用負担などで減益となる事業者が多いようだ。
採用コストの増加も問題に
ベネッセホールディングス(岡山市)は減収減益。当期純利益も107億円強の赤字となった。シニア・介護事業領域については増収減益。入居者数は順調に拡大したが、新規事業立ち上げ費用などが影響した。
シダー(北九州市)は、売上高は増加したが、当期純利益は3億円強の赤字となった。有料老人ホームの入居率・デイサービスの稼働率は上昇したが、求人費用及び人件費の増加が響いた。
ユニマットそよ風(東京都港区)は前期の増収増益から増収減益に転じた。介護事業は若干の減益に留まったが、その他の事業において、前期同様に1億円強の損失となったことなどが響いた。
ウチヤマホールディングス(北九州市)も増収減益。介護事業についても新規開設の先行投資がかさみ増収減益となったが、利益の減少率は前期比8%弱に留まり、カラオケ事業や飲食事業を下回っている。
ケアサービス(東京都大田区)も増収減益。経常利益は46・8%減と大幅に減少した。サービス付き高齢者向け住宅での入居促進のための販管費用の増加、事業所の統廃合に伴う特別損失計上などが理由。
光ハイツ・ヴェラス(札幌市)は売上高、経常利益は前期比増となったが、営業利益、当期純利益は前期比減となった。昨年7月開設の有料老人ホームも含め、運営物件の入居率が好調に推移した。
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