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 関西福祉情報センター(堺市)はこのほど、患者の退院先や中重度者の受け入れ先を確保したい病院、診療所、訪問看護事業所、老健施設などに対し「ターミナルケア住宅説明会」を開催する。初回は7月31日。大阪市北区でサービス付き高齢者向け住宅を運営する「ひふみ苑」(大阪府高槻市)による、エンディングノートを活用した運営手法を紹介。病院や訪看事業所は患者の受け皿を確保でき、高齢者住宅運営事業者にとっては入居促進を図れる。

病院・訪看向けに

 ひふみ苑が運営するサ付き住宅は一昨年4月に開設。居室数は50室で中重度の要介護者が中心に入居。施設内での看取りサービスも提供している。8月から関西福祉情報センターの監修のもと、エンディングノートを活用したサービスを開始。7月31日の「ターミナル住宅説明会」ではその取り組みを紹介するとともに、ターミナルケアに関する講演会も実施する。

 NPO法人トータルライフサポート(東京都港区)が制作したエンディングノートを活用。入居者個々に自分のこれまでの人生や思い出について実際に書いてもらう。
 「記憶を辿り過去を思い出してもらうことで、認知症予防の効果も期待している」(城内龍玄社長)。

 説明会では、「住宅での看取りに関する手引き」、「ターミナルケア基本理念」、「ターミナルケア依頼書」などの書式を公開する。

 関西福祉情報センターは2009年に設立。高齢者住宅の紹介や企画、不動産の有効活用、高齢者向けに様々な生活支援サービスを提供。介護事業者向けの自社主催セミナーも定期的に開催している。昨年、一般社団法人高齢者住宅・サービス評価協会を設立。介護コンサルタント・弁護士・司法書士・社労士・不動産鑑定士ら専門家が130項目による高齢者住宅の外部評価を行う事業を開始した。

 城内社長は兵庫県佐用郡にある寺院「常勝院」の副住職も務める。お墓参りに行けない入居者がいる高齢者住宅に訪問し、長寿の祈祷や先祖供養などの依頼にも応えている。

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