サービス付き高齢者向け住宅などを中心に、高齢者住宅を多数展開するヴァティー(東京都港区)は、2016年度は新規事業所開設を凍結する。
同社はここ数年、関東地方を中心に年間30~40棟のペースで開設を進めていた。2016年度については「地元からの要望もあり神奈川県厚木市で特定施設を開設する。それと同様のケースが栃木で数件あるが、それ以外の新設はゼロ」(佐藤明社長)という。
原因は建築費の高騰。「当社の様な低価格路線の住宅では、建築費高騰を入居費用に転嫁できない」(佐藤社長)。
また特養との競争激化も深刻だという。
「今年4月の介護保険制度改正で、特養入居者が要介護3以上に限定されたことで、当社が事業展開するエリアでは特養に空きが出始めている。当社住宅から特養へ移るケースも多く、既存住宅の入居率維持向上が急務となっている」。
2017年以降の新規開設については、建築費や人材確保の状況などを見て、判断していく考えだ。
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