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 昨年、創立70周年を迎えた建材メーカー大手の大建工業(大阪市)。高齢者施設向けカタログ刷新や新商品の投入を活発化。3月17日には、秋葉原にあったショールームを「テクニカルスペース」としてリニューアルオープンさせた。

 新たにオープンした「DAIKEN秋葉原テクニカルスペース」では、高齢者施設や公共・商業建築分野に向けた同社の技術や素材、製品を提案する。所謂、非住宅専門ショールームとしては同社初の試みとなる。

 テクニカルスペース内にある「D─Studio」は、新たな取り組みや商品のアイデアを事業主や設計事務所、ゼネコンなどとともに創出するためのコミュニケーションスペース。ニーズの発掘、課題解決やプレゼンテーションなどのミーティングとして利用可能。展示品や試作品のサンプルを組み合わせ、実寸大で仕上がりやコーディネートを検証することもできる。調光・調色機能付きの照明設備があり、さまざまな条件下でのシュミレーションが可能だ。

 「テクノロジーゾーン」では音・床・国産材・壁・畳・ドア・天井の7つのコンテンツを用意。例えば、音ゾーンでは吸音壁材の反響低減、ドアゾーンでは安全性・利便性を実際に体感できる。注目が高まっている国産材活用については、実際に活用されている事例を紹介。商品開発のヒントとなる製品・技術を提案する。

 同社のニーズの発掘、開発力が現れている製品が2014年6月に発売した「ひきドア」だ。

 ひきドアは、トイレ空間の広さは従来のままでも広い開口幅を確保でき、車椅子での入室や介護スペースが確保できる新発想の扉だ。

 通常時は一般的な引き戸のように使用でき、開口幅を必要とする場合のみ、手前に開く使い方ができる。最大開口幅は1135ミリとなり、車椅子でも便座のすぐ側まで進入可能。介護者を必要とする場合でも十分なスペースが確保できる。

 開口幅が広いことで掃除もしやすくなる。通常、便器裏などは手が届きにくく目で確認することもできないが、ひきドアであれば広々とした開口により、手軽に掃除できるというメリットがある。

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