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ゲーム形式で簡単に

 SUDACHI(富山市)はこのほど、介護事業者の利用者やスタッフが活用できる「健康チェックカード」を開発した。介護事業所の運営経験をベースに、カードゲームで現状の健康状態を把握できる仕掛け。昨年11月に完成し、一般企業も含めた研修ツールとして訴求している。

 「健康チェックカード」は心(15枚)・技(25枚)・体(10枚)、3種類合計50枚からなる、手のひら大サイズのカードで構成。各カードに簡単な質問が記されており、答えの合計点数100点満点で自身の健康状態が分かる。

 

 

臨床心理士ら監修

 質問作りは臨床心理士や理学療法士、栄養士ら専門家が監修。例えば「心」(精神)のカードの場合、1枚1枚に感情、行動、思考、面倒、集中、「技」(習慣)のカードの場合、くせ(腕組み・足組み)、首、腰、上肢動作性、「体」(身体)のカードの場合、熟睡感、排便、体温、脈拍などのテーマを設定。各質問の「できるかできないか」、「言えるか言えないか」といった2択・3択に答えていくだけ。

 小川順大社長は理学療法士の資格を保有。カードゲームの開発には同社が2014年から富山市内で運営するリハビリ特化型デイサービスの実績を活かした。富山市の地域包括支援センターで開催された医療介護連携推進会議でも紹介され、平均年齢71歳の48名が実際にカードゲームを体験した。

 

 

利用者・スタッフに対応

 「介護事業所の利用者にはもちろん、スタッフにも活用していただきたい」(小川順大社長)。

 定期的に健康チェックを実施することで、過去と現在の健康状態を、点数化し比較することができる。また組織全体のデータを把握することで、組織における健康投資への取組みを考える材料にもなる。「人も会社も健康チェックで元気になってもらいたい」(小川社長)。

 ゲームに要する時間は90分ほど。各地で実施している体験会では1日型、半日型などのプランがあり、10万円から実施が可能。同社では一般企業向けのカードゲーム「ビジネスゲーム」も開発。社員の福利厚生に役立ててもらう考えだ。

 

 

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