ツクイ(横浜市)は2016年7月から、加藤電機(愛知県半田市)と連携して行ってきた、介護施設からの離脱が短時間で検出できる「GEOフェンス型SANアンテナ」の実証を終え、離設方向の確認ができる新たな見守りシステム「指向性SANアンテナ」の開発に成功した。
このシステムを利用することで、介護職員や家族らは、認知症高齢者の徘徊行動を素早く察知し、短時間で捜索・発見ができるようになるという。
実運用試験はツクイが運営する宮城県内の15事業所、新潟県内の15事業所で8月から開始する。ツクイのデイサービス内や利用者の自宅に加藤電機が開発した「GEOフェンス型SANアンテナ」と、今回新たに開発した「指向性SANアンテナ」及び表示システムを設置。万一見守り対象者が設定見守りエリアの外に出た場合に短時間で離設を検出し、介護職員や家族らにメール配信をする。従来よりも低コストで効率よく、行方不明時の位置情報提供を全国各地で簡単に提供できるようになることが期待される。実運用試験後、9月以降一般販売も含め順次拡大していく。
この記事は有料会員記事です。
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow @kj_shimbun会員向けコンテンツです。ログインしてください