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札幌、函館、旭川など北海道で広く介護事業を展開していたほくおうサービス(札幌市)を含むグループ5社が7月14日に自己破産を申請した。負債総額は約43億円。老人ホームなどの入居系23施設を含む全60事業所は創生事業団(福岡市)が引き継ぐ。すでに管理者クラスを中心に20数名を派遣している模様。

ほくおうサービスには数年前に投資会社が入り、事業拡大が急ピッチで進んでいた。帝国データバンクによると、同社の2015年3月期は24億7400万円、翌3月期は27億6800万円と売上は伸びていたが、当期純損失が4億8300万円と大幅な赤字だった。

23施設の定員約1700名に対し、入居者は1200名程度とみられ入居者獲得に苦戦。低入居率、また前回の報酬改定のマイナス、さらには人材不足による人件費高騰などが続き、「数年前から身売り話があった」(大手介護事業者)という。

元スタッフによると、「急拡大に採用・教育が追い付かず現場は疲弊していた。退職率は40~50%ほどだったと思う」と話し、開設スピードによる歪みが広がっていた。

創生事業団はこれまでにコバヤシ・ファシリティーズやJALUXライフデザインなどを承継しているが、施設数や職員数(約1100名)では本件が最大となる。

 

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