ワイズ(東京都中央区)は1日、脳血管疾患の後遺症を持つ人を対象に、自費のリハビリトレーニングを提供する「脳梗塞リハビリセンター用賀」を都内に開設した。今後も首都圏で直営店舗を拡充していく方針だ。
同社が展開する「脳梗塞リハビリセンター」は、医療・介護保険によるリハビリでは不足だと感じている層に、専属セラピストによる60日間のカリキュラムを提供している。受け皿が不足しているとされる脳血管障害の後遺症を持つ働き盛りの人などがメインターゲットだ。今回の開設で9拠点目となる。
既存事業所同様、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、鍼灸師、トレーナーが所属しており、利用者に対してマンツーマン指導する。
ハード面では言語聴覚士・鍼灸師によるリハビリを行う「STルーム」や「鍼灸ルーム」を備えるほか、今回新たに歩行評価に使うスペースに畳、絨毯、フローリングと材質の異なる床を取り入れた。生活環境に近い状況を再現する。月に50~60名程度の定員。
また、今回の開設では初めて近隣の介護事業者・医療機関向けに内覧会を開催した。3年前の事業開始時には個人利用者が主な顧客だったが、最近ではケアマネジャーからの紹介が2割程度に増えてきたことを受けたもの。3日間でケアマネジャーなど70人以上が集まり、「『職場復帰したいというニーズを持つ第2号被保険者を繋ぎたい』などと反応も上々。手応えを感じている」(広報担当者)という。
同社は7月に医療法人や地元大学を擁するグループと提携して新潟にも「脳梗塞リハビリセンター」を開設している。首都圏で直営店舗を拡充していくほか、地方では病院や介護事業者らと提携しながら全国にこのサービスモデルを普及させていく方針だ。
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