9月26日、湖山医療福祉グループ(東京都中央区)の社会福祉法人カメリア会が運営する特別養護老人ホーム「カメリア藤沢SST」(神奈川県藤沢市)に、タイからの視察団が訪問。今後のタイでの事業展開や、日本との交流などに活かしていくという。
当日は、バンコク市外にあるチュラロンコン大学のタイラット・ジャルタ准教授率いる約40名が来訪。建物の建築様式・設備やコンセプト、サービスを見学した。
まず、カメリア藤沢SSTの稲生純也施設長が、19社のパートナー企業と藤沢市による官民一体の共同プロジェクト「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」における施設運営の経緯や、施設での取り組みについて説明。入居者によるヒップホップダンスの様子や、ユニットごとに設けられたテーマに沿った内装などを、動画とともに紹介した。
建物の見学後は、湖山医療福祉グループ役員らとのディスカッションを実施。「日本の介護の輸出」に向けた中国でのCCRC事業などについて話すと、視察団側からは「タイで展開するとしたら、どのくらいの規模か」「現在タイに暮らす日本人に向けた展開はしないのか」などの質問が寄せられた。日本の保険制度や看取り体制に関する質問も多かった。
建築設備に加えサービスに感動
タイラット准教授は視察の目的と成果について、「タイよりも30年早く高齢化社会に突入した日本の技術を見に来た。建築や設備はもちろん、今回はサービスに感動した。保険制度と合わせて参考にしたい」とコメント。また、「今回はケアコムの紹介で数ヵ所の施設を視察した。今後、日本人にもタイに来てもらい、将来的な人材交流なども望めるといい」と語った。
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