医療保険制度で4つの論点
厚生労働省は4月19日、第111回社会保障審議会医療保険部会にて、医療保険制度について4つの主な論点を提示した。論点は以下。(1)予防・健康づくりの推進(医療保険・介護保険における予防・健康づくりの一体的実施)、(2)高額薬剤・医療技術への対応、(3)医療費の動向等に応じて給付率を調整する考え方について、(4)地域別の診療報酬の設定(具体的な活用メニューの提示)。
予防・健康づくりの推進においては、高齢者の有病率が高く早期発見・早期対応とともに、重症化予防が課題であり、また生活機能も急速に低下することから、高齢者が参加しやすい活動の場の拡大やフレイル対策を含めたプログラムの充実を課題として挙げた。さらに介護予防と生活習慣病対策・フレイル対策は、現状では実施主体が異なることから、一体的実施のためには高齢者を中心とした連携が課題とした。
これについては、「現状は、対象者も目的も異なる。さらに地域によって医療・介護資源には大きな差がある。一体的運営が可能か実態を踏まえた議論をしてほしい」(南部美智代委員・日本労働組合総連合会副事務局長)との要望が上がった。
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