住友生命保険(大阪市)とアクサ生命保険(東京都港区)は1日、「ウェルエイジング共創ラボ」を東京都千代田区に開設した。両社の共同オフィスとして活用するとともに、スタートアップ企業や介護関連事業者、関連機関が集う、イノベーションの拠点としていく。
両社がラボ開設に至ったのは、10月2日に基本合意した「介護関連サービスの共同開発及び共同利用」による。超高齢社会の到来に向け、両社のノウハウを合わせながら、生命保険だけでなく介護保険外サービスも併せて提供し、他社とは違うサービス展開をしていくという。
両社は今後、介護認定を受ける前の高齢者を対象とした介護保険外サービス提供を行っていくために、さまざまな事業者、機関、スタートアップ企業らとの提携を検討している。介護に関する専門的な相談や施設選びのサービスを提供する際、各サービスを専門の企業に委託していく考えだ。アクサ生命保険戦略企画・事業開発部大和田晋アシスタントマネージャーは、「介護における専門的な相談の対応と、本人のニーズに沿った情報提供をしていきたい。相談から入居まで、ワンストップ型のサービスを構想している」という。
具体的には、(1)介護専門のアドバイザーを配置し、1対1での対応を可能にする。また、質問・相談内容によっては、コールセンターなどを用い適切なツールに繋ぐ。(2)介護施設について、レクや細かな情報を網羅し、本人のニーズに沿った介護施設を提案する。(3)本人の状況によっては、信託制度のような資産管理を提案する。(4)認知症予防のための脳や身体の機能活性化プログラムを提供する、などだ。
「介護予防・改善に効果の高いプログラムなど、質の高いサービスを集めることで両社の顧客にとって有益なものを提供できるようにしていく」(住友生命保険企画部加藤康平副長)
各サービスにどのような企業が対応するかについては、現在検討中。今後はパイロット展開をしつつ、ラボの拡大を検討していく。
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